だだっ広い球場の端っこで悠人と子供みたいな不慣れなキャッチボールをする。
下手な私たち。
仁さんは龍平さんと遥か遠くで楽しそうにやってる。
「あのさー」と悠人がポーンと大きな弧を描いてボールを投げてきた。
「何?」
「仁さんが泊まったの、綾香ん家だよね」
ボールを投げ返そうとして思わず止まる。
「なんで知ってんの」
少し躊躇いながらもボールを投げた。
「仁さんが出てくるところ見た」
慣れない手で悠人がキャッチする。
私に言われたくないだろうけど、ど素人感がすごい。
「でも何もないよ」
「それも知ってる。仁さん言ってた」
また緩ーく弧を描いてボールが飛んでくる。
太陽が眩しい。
ミットの脇をボールが通過して、地面にバウンドする。
「へたくそ」
悠人が言ってきた。
「眩しいんだよ、こっち」
「じゃあ交換しよ」
悠人がこっちに向かって歩いてきた。
静かな私たちとは違って、グラウンドの中央の方はかなり盛り上がってる。
仁さんと麻莉乃さんがいつの間にかバットも持ってキャーキャー言ってる。
別に見たくて見たわけじゃないのに、騒がしくてつい視線を向けてしまった。
なんだかんだ、あの二人は仲が良い。
似合ってるし。
いつも喧嘩してはすぐ仲直りしてる。
下手な私たち。
仁さんは龍平さんと遥か遠くで楽しそうにやってる。
「あのさー」と悠人がポーンと大きな弧を描いてボールを投げてきた。
「何?」
「仁さんが泊まったの、綾香ん家だよね」
ボールを投げ返そうとして思わず止まる。
「なんで知ってんの」
少し躊躇いながらもボールを投げた。
「仁さんが出てくるところ見た」
慣れない手で悠人がキャッチする。
私に言われたくないだろうけど、ど素人感がすごい。
「でも何もないよ」
「それも知ってる。仁さん言ってた」
また緩ーく弧を描いてボールが飛んでくる。
太陽が眩しい。
ミットの脇をボールが通過して、地面にバウンドする。
「へたくそ」
悠人が言ってきた。
「眩しいんだよ、こっち」
「じゃあ交換しよ」
悠人がこっちに向かって歩いてきた。
静かな私たちとは違って、グラウンドの中央の方はかなり盛り上がってる。
仁さんと麻莉乃さんがいつの間にかバットも持ってキャーキャー言ってる。
別に見たくて見たわけじゃないのに、騒がしくてつい視線を向けてしまった。
なんだかんだ、あの二人は仲が良い。
似合ってるし。
いつも喧嘩してはすぐ仲直りしてる。