恋愛アレルギー

「え、映画って……あたしと一緒に?」


「うん。あんまり興味ない?」


「そ、そんなことないよ」


あたしは勢いよく左右に首を振って答えた。


恋愛映画はあたしが一番好きなジャンルだった。


あたしは恋をすると死んでしまうから、小説や映画で憧れの恋愛を疑似体験してきたのだ。


「じゃあ、次の日曜日とか大丈夫?」


「うん。大丈夫」


「よかった。時間はまた連絡するね。じゃあ」


船見くんはそう言い、まだ呆然としたままのあたしを置いて歩き出したのだった。