恋愛アレルギー

「最近船見くんと仲いいね?」


隣の席の女子生徒が羨ましそうに声をかけてくる。


「そ、そんなことないよ」


すぐに否定したけれど、自分の顔が赤くなっているのがわかった。


「船見くんカッコイイから、気をつけたほうがいいよ?」


「え?」


「ほら」


その子に促されて教室後方へ視線を向けると、あの3人を視線がぶつかった。


3人とも険しい表情でこちらを睨みつけている。


あたしはすぐに前を向いて、暴れだす心臓を必死でなだめる。


これは船見くんのことを考えているときのドキドキとは全く違う、嫌なものだった。


「嫉妬してる子、結構多いみたいだし」


「そ、そうなんだ。別になんでもないのに」


そう言ってみても、あたしの意見なんてきっと誰も聞いてくれないのだろうということは、なんとなくわかっていた。


「そっか。それでも、気をつけてね」


女子生徒はそう言い、あたしから離れて行ったのだった。