恋愛アレルギー

船見くんのことばかり考えるくらい、彼のことを好きになった。


そう説明するのが恥ずかしくて、そっぽを向く。


すると咲子はつまらなそうに唇を尖らせた。


「なんだ、告白されたんじゃなかったんだ」


「全然違うから」


変に誤解されたら船見くんに迷惑がかかるから、そこは思いっきり否定しておいた。

「じゃあ、好きで好きで苦しいとか、そういうこと?」


聞かれて、あたしは顔が赤くなるのを感じながらうなづいた。


「でも症状は出てないんだよね?」


「今のところはね」


だけど、いつアレルギーが出てもおかしくないくらい、あたしの心臓はドキドキしている。


正直今日も船見くんに会うのが不安になっているくらいだ。


「それならもう少し様子を見てみればいいじゃん。好きな気持ちが苦しいのはみんな同じなんだし」


「……みんな、こんな苦しいことをしたいと思ってるんだね」


「そうだよ。だって、その先にはとびきりの幸せが待ってるんだから!」


咲子が両手を組んで、まるで夢見る少女のように天井を見上げる。


あたしにもその幸せが待っているんだろうか?


自信がなくて、咲子と同じように蛍光灯を見上げるばかりだった。