開かずの間から
(男子10歳、小学5年生)
僕の通う学校には開かずの間がある。
それは理科準備室の隣にある部屋で1階奥の美術室手前にある。
教室の名前はなくて、鍵も開かないし年末行事の大掃除の時も開くことはなかった。
ただ、教室の中は外から丸見えだった。
中は普通の教室のように生徒の机が20個位並んでいて、前には教卓と先生の机があった。
でも、誰も座っていないのでなんだか気味が悪かった。
そして、そこではたまに授業をやっているという噂があった。
僕はその噂を確かめたくて友達と夜の学校に忍び込んだ。
1階奥、廊下の鍵を開けておいて、そこから入った。
忍び込む前に玄関口の方から開かずの間を見たがいつも通り真っ暗な中に机が並んでいるだけだった。
それなのに……。
廊下側、玄関口から周って窓から入ると開かずの間から灯りが漏れていた。
友達と僕は顔を見合わせた。
近くまで行くかどうするか。
悩んでいたら、友達は頷いて顎をくいってやっていた。
二人でなるべく足音を立てずに教室のドアの窓から中を覗くと担任の先生が教卓で授業をやっていた。
誰も座っていない机に向って。
「帰ろう」
僕は小声で友達に声をかけたが友達は
「あっ今日学校か」
なんておかしなことを言い出した。
友達の腕を引っ張って帰ろうとしたら
ガラガラ。
「お前たち、遅刻だぞ」
いつの間にか担任の先生がドアの所に立っていた。
「早退します!」
僕はその場から逃げた。
友達を置いて。
その日はそのまま家ですぐ布団を被って朝を待った。
朝はとりあえず友達とあって話をしようと思った。
でも、それは叶わなかった。
友達と担任の先生は二人とも事故にあって死んでしまったから。
二人はそれぞれ別な所で階段から落ちてなくなったらしい。
噂だと先生はなぜか手にチョークを持っていて、友達は連絡帳を持っていたとか。
それから僕はたまに夢を見る。
あの二人と他にも楽しそうに授業している見知らぬ生徒たち。
僕は教室のドアの所で立っている。
先生は近寄ってきて
「今日は来れそうか」
と優しく聞いてくる。
そんな夢を。
(男子10歳、小学5年生)
僕の通う学校には開かずの間がある。
それは理科準備室の隣にある部屋で1階奥の美術室手前にある。
教室の名前はなくて、鍵も開かないし年末行事の大掃除の時も開くことはなかった。
ただ、教室の中は外から丸見えだった。
中は普通の教室のように生徒の机が20個位並んでいて、前には教卓と先生の机があった。
でも、誰も座っていないのでなんだか気味が悪かった。
そして、そこではたまに授業をやっているという噂があった。
僕はその噂を確かめたくて友達と夜の学校に忍び込んだ。
1階奥、廊下の鍵を開けておいて、そこから入った。
忍び込む前に玄関口の方から開かずの間を見たがいつも通り真っ暗な中に机が並んでいるだけだった。
それなのに……。
廊下側、玄関口から周って窓から入ると開かずの間から灯りが漏れていた。
友達と僕は顔を見合わせた。
近くまで行くかどうするか。
悩んでいたら、友達は頷いて顎をくいってやっていた。
二人でなるべく足音を立てずに教室のドアの窓から中を覗くと担任の先生が教卓で授業をやっていた。
誰も座っていない机に向って。
「帰ろう」
僕は小声で友達に声をかけたが友達は
「あっ今日学校か」
なんておかしなことを言い出した。
友達の腕を引っ張って帰ろうとしたら
ガラガラ。
「お前たち、遅刻だぞ」
いつの間にか担任の先生がドアの所に立っていた。
「早退します!」
僕はその場から逃げた。
友達を置いて。
その日はそのまま家ですぐ布団を被って朝を待った。
朝はとりあえず友達とあって話をしようと思った。
でも、それは叶わなかった。
友達と担任の先生は二人とも事故にあって死んでしまったから。
二人はそれぞれ別な所で階段から落ちてなくなったらしい。
噂だと先生はなぜか手にチョークを持っていて、友達は連絡帳を持っていたとか。
それから僕はたまに夢を見る。
あの二人と他にも楽しそうに授業している見知らぬ生徒たち。
僕は教室のドアの所で立っている。
先生は近寄ってきて
「今日は来れそうか」
と優しく聞いてくる。
そんな夢を。


