はみ出すもの
(女子16歳、高校1年生)
これは通学途中での出来事です。
朝のいつもの通学途中、私は電車で座っていました。
すると目の前に真っ赤なコートを着た女の人が来ました。
ただでさえ真っ赤なコートは目立つのに大きなブランド物のバッグを抱えていました。
混んでいたのでたまたまだったのかもしれませんが、私を狙ってきたのではと怖くなりました。
なぜならその女性は私を上からじっと見ていたからです。
席を譲って欲しいのかと思いましたが、私が立ち上がることが出来ないくらい近くに大きなバックを抱えています。
なんとも言えない気持ちで寝たフリでやり過ごそうと思い、目を閉じかけた時です。
(ゴソゴソ)
目の前の鞄から音がしました。
最初は気のせいかと思ったのですが、また
(ゴソゴソ)
音がしました。
思わず鞄を凝視していると
ジ〜ッ
チャックが勝手に上がっていきます。
そして
ぺたっ……ぺたっ……
血まみれの赤い小さな手のひらが鞄から出てきました。
その手は手首、第一関節、肘と徐々にせり出てきます。
それからついに肩が出てこようとした時
バンッッッ
女の人が自分の鞄を思い切り叩きました。
すると血まみれの手はビクッとして鞄に戻っていきました。
私は顔を上げてしまいました。
そして女と目があってしまいました。
「お前もこうなるんだよっ!!」
そう言って、混んでる電車の中をかき分けるように去っていきました。
私は震えてしまい、腰も抜けて動けず、そのまま学校の最寄り駅も通り過ぎてしまいました。
あの女の恨みしかない目も忘れられませんが「お前もこうなるんだよ」の言葉も私は一生忘れないと思います。
(女子16歳、高校1年生)
これは通学途中での出来事です。
朝のいつもの通学途中、私は電車で座っていました。
すると目の前に真っ赤なコートを着た女の人が来ました。
ただでさえ真っ赤なコートは目立つのに大きなブランド物のバッグを抱えていました。
混んでいたのでたまたまだったのかもしれませんが、私を狙ってきたのではと怖くなりました。
なぜならその女性は私を上からじっと見ていたからです。
席を譲って欲しいのかと思いましたが、私が立ち上がることが出来ないくらい近くに大きなバックを抱えています。
なんとも言えない気持ちで寝たフリでやり過ごそうと思い、目を閉じかけた時です。
(ゴソゴソ)
目の前の鞄から音がしました。
最初は気のせいかと思ったのですが、また
(ゴソゴソ)
音がしました。
思わず鞄を凝視していると
ジ〜ッ
チャックが勝手に上がっていきます。
そして
ぺたっ……ぺたっ……
血まみれの赤い小さな手のひらが鞄から出てきました。
その手は手首、第一関節、肘と徐々にせり出てきます。
それからついに肩が出てこようとした時
バンッッッ
女の人が自分の鞄を思い切り叩きました。
すると血まみれの手はビクッとして鞄に戻っていきました。
私は顔を上げてしまいました。
そして女と目があってしまいました。
「お前もこうなるんだよっ!!」
そう言って、混んでる電車の中をかき分けるように去っていきました。
私は震えてしまい、腰も抜けて動けず、そのまま学校の最寄り駅も通り過ぎてしまいました。
あの女の恨みしかない目も忘れられませんが「お前もこうなるんだよ」の言葉も私は一生忘れないと思います。


