1ページホラー学校編

壁の首
(男子16歳、高校2年生)

遅い時間友達とゲーセンで遊んでいた帰りです。

僕は自転車を漕いでいました。

道は国道のわりかし広い道路で歩道もあります。

ただ、車の通りが多く歩道を使う人が少ないせいか外灯はほとんどなく、草も生え放題です。

ゲーセンは国道沿にあるので、この道はよく通ります。

ただ、この日は車通りも少なく草も一番伸びてる時期なので夜はなかなかに怖いです。

か細い自転車のライトだけが頼りです。

道も半分くらい進んだ所で大きな塀が伸びている脇を通っていました。

その時、後方から車が走ってきました。

車の力強いライトのおかげでこちらの歩道も見やすくなりました。

すると塀の上に丸い何かが何個か乗っていました。

何かの身なのかなと思って見ようとしましたが、車は僕の脇を通り過ぎてしまったため再び暗くなって見えません。

でも、その丸い何かは塀の先にもあるのがわかりました。

また車のライトが後方から射し込んできました。

よし見ようと塀の上の丸い何かを見ました。

「うわっ」

それは塀の上からこちらを見下ろす顔でした。

それも何体も何体も。

恨めしそうな、なんとも言えない表情をした顔が並んでいました。

僕は必死で自転車を漕いで上を見ないようにしました。

そして、塀を通り過ぎて気づきました。

今日は8月12日なんだと。