1ページホラー学校編


(女子15歳、高校1年生)

私は昔から繭が好きだった。

あの白い糸が綺麗な円を作り、光が当たるときらきら光る所が。

でも、蚕は苦手だった。

芋虫はやっぱり見た目がグロテスクだから。

ある日、生物の授業で蚕について学ぶことがあった。

その授業では実際の繭を手に取ることができた。

私はその繭を誤って落としてしまった。

そして、運が悪いことに繭は転がった先で踏まれてしまった。

踏まれた足が上がるとどろっと茶色と緑のぐちゃぐちゃな塊がねちゃっと上履きに張り付いていた。

私は先生に謝った。繭の中の塊に対しての分まで謝った。

先生は「まぁ、気をつけて」と言っていた。

私はそれ以来、蛾を見ると蕁麻疹が出るようになった。

でも、その蕁麻疹は赤ではなく、茶色だった。

まるで私が繭の中の虫になるような気分だった。