からみつく
(男子17歳、高校3年生)
これは祖父の家に遊びに行った時の話です。
祖父の家は大変田舎にあり、隣の家は1キロ先という所でした。
夏休みには毎年家族で遊びに行き、山の山菜採りや猪鍋をごちそうしてもらっていました。
その日は夜に到着し、夕ご飯に美味しい鍋を食べました。
夜はすることもないので早く寝て、朝には山菜採りをする予定でした。
祖父の家は広く部屋も多いので、僕は一人客間で寝ることになりました。
ガタッ。
寝ているとふすまが開く音が聞こえました。
誰か来たのかな。
音で目が覚め、ふすまの方を確かめると女の子が立っていました。
ビクッとなって固まっているとこちらに近づいてきました。
顔がわかる距離に来て、さらに僕は驚きました。
同じクラスのH子だったからです。
「あなたのお爺さんと実は親戚づきあいがあったのよ。だから来たの」
今考えるとおかしなことを言っていると思いますが、当時の僕は不思議とそうなんだと納得していました。
H子はとても美人で密かに憧れていました。
クラスカーストで下の方の僕は話したこともありませんでしたが。
そんなH子が僕のそばにいるのだから、胸がドキドキしていました。
しかも、いい匂いまでしています。
するとH子は「入るね」と言って僕の布団にスルスルと入ってきました。
「!!?」
声になりませんでした。
H子は布団に入ってきたかと思うと腕と足で僕に抱きついてきます。
「やばい!」
そう思った僕は振りほどこうとしても解けず、体が全く動きません。
「ふふっ」
H子は微笑む表情は変えず、でも目は氷のように冷たくて、僕は背筋が凍りました。
バタンッ!
今度はふすまが勢いよく開きました。
「このクソ蛇っ!」
祖父はふすまの所から猟銃を構えます。
「えっ!ちょっとまって!」
わけもわからず声を上げました。
「よく見ろッ!」
祖父は怒鳴りました。
もう一度H子の方を見ると、僕の顔から10cmの所に蛇の顔がありました。
「ヒッ」
蛇は僕の鼻を舌で撫でると、そのまま僕の体から離れていきました。
抱きしめられていたと思ったのは、蛇に締め付けられていたからでした。
逃げてく蛇は人間一人に巻きつける位の大きさでした。
「あの蛇はたまにああやってうちに来るんだ
……まぁ、あの蛇は大人になりかけの男が好きなんだろうな。喰われなくて良かったな」
祖父は意地悪そうに笑っていました。
それから3日祖父の家に泊まりましたが、蛇よけの蚊取り線香みたいなものを炊いて寝たおかけが蛇が来ることはありませんでした。
(男子17歳、高校3年生)
これは祖父の家に遊びに行った時の話です。
祖父の家は大変田舎にあり、隣の家は1キロ先という所でした。
夏休みには毎年家族で遊びに行き、山の山菜採りや猪鍋をごちそうしてもらっていました。
その日は夜に到着し、夕ご飯に美味しい鍋を食べました。
夜はすることもないので早く寝て、朝には山菜採りをする予定でした。
祖父の家は広く部屋も多いので、僕は一人客間で寝ることになりました。
ガタッ。
寝ているとふすまが開く音が聞こえました。
誰か来たのかな。
音で目が覚め、ふすまの方を確かめると女の子が立っていました。
ビクッとなって固まっているとこちらに近づいてきました。
顔がわかる距離に来て、さらに僕は驚きました。
同じクラスのH子だったからです。
「あなたのお爺さんと実は親戚づきあいがあったのよ。だから来たの」
今考えるとおかしなことを言っていると思いますが、当時の僕は不思議とそうなんだと納得していました。
H子はとても美人で密かに憧れていました。
クラスカーストで下の方の僕は話したこともありませんでしたが。
そんなH子が僕のそばにいるのだから、胸がドキドキしていました。
しかも、いい匂いまでしています。
するとH子は「入るね」と言って僕の布団にスルスルと入ってきました。
「!!?」
声になりませんでした。
H子は布団に入ってきたかと思うと腕と足で僕に抱きついてきます。
「やばい!」
そう思った僕は振りほどこうとしても解けず、体が全く動きません。
「ふふっ」
H子は微笑む表情は変えず、でも目は氷のように冷たくて、僕は背筋が凍りました。
バタンッ!
今度はふすまが勢いよく開きました。
「このクソ蛇っ!」
祖父はふすまの所から猟銃を構えます。
「えっ!ちょっとまって!」
わけもわからず声を上げました。
「よく見ろッ!」
祖父は怒鳴りました。
もう一度H子の方を見ると、僕の顔から10cmの所に蛇の顔がありました。
「ヒッ」
蛇は僕の鼻を舌で撫でると、そのまま僕の体から離れていきました。
抱きしめられていたと思ったのは、蛇に締め付けられていたからでした。
逃げてく蛇は人間一人に巻きつける位の大きさでした。
「あの蛇はたまにああやってうちに来るんだ
……まぁ、あの蛇は大人になりかけの男が好きなんだろうな。喰われなくて良かったな」
祖父は意地悪そうに笑っていました。
それから3日祖父の家に泊まりましたが、蛇よけの蚊取り線香みたいなものを炊いて寝たおかけが蛇が来ることはありませんでした。


