1ページホラー学校編

想い出の道

(女性29歳、小学校教師)

久しぶりに実家に帰ってきた。

こっちに戻って2日目の朝だ。

今年は夏休みがずれたおかげでこの時期に3日の連休が取れた。

実家は田舎の県で大学でここを出てからほとんど景色は変わっていない。

私はふと小学生の頃通っていた駄菓子屋に行きたくなった。

あの駄菓子屋はまだやっているだろうか。

まぁやっていなくてもちょっとした散歩に良いだろう。家にいても暇だし。

そんなわけで小学生だった頃の記憶を頼りに散歩に出かけた。

だいたい昔通った道がそのままあった。

取り壊された家やコンビニになった雑貨屋はあったが概ね変わっていなかった。

駄菓子屋は普通に行くと20分ほどかかるが、近道をすると半分ほどで行けるのを思い出した。

確かこの辺りだ。

赤いレンガの家が目印でその脇の細い路地をまっすぐ行くと駄菓子屋の目の前に出る。

子供の探索力はすごい。

今だったら、絶対この道は見つけられないなぁ。

そんなことを思いながら、赤いレンガの路地を抜けた。

あれ?

全然違う所に出た。

確かに道は合ってるはずだ。

赤いレンガの家の周辺を歩いたが、やっぱり路地はここだけ。

駄菓子屋の前に出るどころか離れた所に出てしまった。

地図アプリを見ると今出てきた道が正しいらしい。

では、子供の時の思い出が間違っていたのか。

モヤモヤが残り、地元の友達何人かにラインしてみた。

皆赤いレンガの家の路地を通ったと言っていた。