1ページホラー学校編

あの子の母
(女子15才、高校1年生)

友達の景子の家に遊びに行った時のことです。

その日は金曜日だったので、景子の家に泊まることになっていました。

夕飯をごちそうになり、お風呂を上がって景子の部屋で話していると

「私のお母さん少し変な所あるかもしれないけど、気にしないでね」

真顔で言ってきました。

「え?いいお母さんじゃん。料理も上手だし」

ほんとに景子のお母さんは良いお母さんだと思っていました。

「いや、夜中なんだけど……急に笑い出すのよ、決まって金曜日に」

話を聞くとどうやらこの1ヶ月毎週金曜日になると真夜中狂ったように笑い出し、今日はそれを確かめて欲しくて私を呼んだとのこと。

「友達だから頼むのよ。口硬いでしょ?」

私の機嫌を察したのか、嬉しいことを言ってきました。

それでも友達のお母さんのおかしい所なんて見たくはないし、景子の話が本当だったら、明日どんな顔をすればいいのか。

そんなことを考えていると

「あーはっはっはっ、ヒーはっはっはっヒー」

甲高い笑い声が聞こえてきました。

私は驚きました。

その笑い声は景子のものでした。

景子が私の前で狂ったように笑っています。

私の方を睨みながら、口はしっかり笑っていました。

私は怖くなって、景子のお母さんを呼ぼうと部屋のドアを開けました。

「ひっ」

景子のお母さんが目の前に立っていたのです。

「落ち着いて聞いてね。彼女は病気なの」

景子の部屋を閉めて、リビングに行きました。

景子のお母さんが言うには、景子の本当のお母さんは景子が6歳の時に亡くなっていて1ヶ月前高校生になったからということでその事実を景子に話したそうです。

そこから景子は様子がおかしくなったとか。

「そうだったんですか。でも、なんで笑っているんですか」

「それはあたしを殺して我が物顔でこの女が家にいるからよ!」

いつの間にか景子が後ろにいました。

でも顔は似てるけど景子ではありませんでした。

景子のお母さんは「ひっ」と叫び「ごめんなさい…ごめんなさい…」と景子に謝っていました。

私はそこで全てを理解しました。

私はそのまま家に帰りました。

次の日、その次の日も景子は学校に来ませんでした。

3日目景子の家を訪ねるともう標識はなく景子は引っ越した後でした。