1ページホラー学校編

班行動

(男子10歳、小学5年生)

社会科見学で自動車工場に行った時の話です。

午前中は全員で見て周り、午後の2時間は班での行動でした。

班行動では自動車工場の隣の資料館を周り、次の日の発表準備をすることになっていました。

5人の班で周っていましたが、僕は車のエンジンルームについて発表しようと思っていたので、ゆっくりそのコーナーを観ていました。

班長に「係の人がなんか案内してくれるって、行こう」と言われましたが、僕は「もう少しここにいる〜」と残りました。

ある程度見終わったので班を探しましたが、見つけられませんでした。

1階も2階も探したけどいませんでした。

ちょうど先生がいたので班を見ていないか声をかけようとしたら、先生がこちらに早足で寄ってきました。

「どこいってたんだ!もう集合時刻を過ぎているぞ!」

僕は思わず時計を見ました。本当に集合時間を過ぎていました。

「すみません」

もう皆バスに乗っているようで、僕も急いでバスに乗りました。

「ん?」

僕はそこで初めて違和感に気づきました。

バスは班ごとに座席が決められていたのですが、班員が変わっているのです。

確かに同じクラスの友達なのですが、一緒に班行動をした友達とは違いました。

そのことを友達に話すと馬鹿なことを言ってると周りに言いふらし、からかわれました。

ムカつきながらも、わかったことがあります。

僕の班の人は誰も存在してないと。

きっと「係の人」に連れ去られたのだと、僕は思いました。