1ページホラー学校編

田舎と足音

(男子16歳、高校生)

田舎の祖母の家に遊びに行った時の話です。

祖母の家に着いたのは、夕飯時でした。

たくさんの食べきれないほどの夕飯を満喫して、話していましたが10時位には皆布団に入ることになりました。

僕は一人部屋を用意してもらいました。

次の日は大学生の従兄弟も来るので、学校のこととかを聞くのが楽しみでした。

やることもなく、スマホを眺めていましたが気づいたら寝ていました。

夜中、3時位だったと思います。

気づいたら、横向きのまま金縛りにあっていました。

体が動かない分、五感が鋭くなっていた気がします。

ぎしっ、ぎしっ……と僕の後ろで畳を歩く音が聞こえました。

親か祖母が来ているのかな、助けてほしい。

そう思っていましたが、足音は僕の後ろで止まり、ただ突っ立っているようでした。

そのまま10分位経った気がします。

ふっと体が軽くなり、動けるようになりました。

でも、振り向く勇気はありません。

なぜなら、気配がそこに残っているからです。

そのまま振り向くこともできず、気配も消えず、朝日が昇るのを待っていました。

朝日が昇る頃には後ろの気配も薄くなっていきました。

そして、僕も意識が遠のいていきました。

翌日(僕にとっては当日ですが)に従兄弟が来たので昨日の出来事を話しました。

従兄弟も同じ経験があったらしく「俺は昔からあったよ」と言われました。

従兄弟は僕と違い、振り向いたらしくそこには動物の毛のようなものが落ちていたそうです。

「狸とか狐の仕業なんだろうね」

従兄弟はそう言っていました。