1ページホラー学校編

靴隠し
(女子14歳、中学2年生)

下校時間に下駄箱に行くと私の靴がなかった。

「靴隠しの仕業だね」

友達は笑いながら言った。

うちの学校には昔から一つだけ七不思議みたいなものがある。

"靴隠し"という現象だ。

靴を隠されるとその人は第一志望に行けるだの、その後の学校生活を幸せに送れるだの良いことが起こると言われている。

単純に靴を隠された人を慰めるためにできたものだろうと話を聞いた学生は皆思っていた。

ただその話が広まった年は験担ぎとして、自分の靴を隠す行為が流行った。

そしてその年は例年より多くの受験生が第一志望に合格したという。

そんな話が代々先輩から後輩に伝わっている。

もちろん先輩も先輩から聞いている。

まぁ私はそんな噂は信じていない。

私を嫌いな人がやったのだと、私にはわかっていた。

そして、翌日友達が車に撥ねられて死んだ。

私は噂を信じてもいいと思った。

噂には続きがあり、多くの学生が第一志望に受かった年、一人だけどこにも受からなかった生徒がいた。

それは靴を隠した生徒だ。

おそらく友達も噂を信じていなかっただろう。

靴を隠されてどんな反応をするのか楽しもうと隠したに違いない。

友達とは行きたい高校が被っていた。

難関校で推薦枠は一つ。

私と友達で争っていた。