ああ……こんなときにまで、あなたは優しくてあたたかいんだね。



ハルに背中をさすられて、子供のようにまた泣いてしまう。



「いいよ泣いて――君が泣いて、俺が笑うから」



雪の舞う静かな夜だった。



想いは絶えることなく、こうして受け継がれていく。



母からハル、そして私へ――ずっとずっと、繋がって決して消えることのない絆。