幼かった恋心

2人きりの時間なんてもう無いと分かってはいるのに、”好き”の2文字が言えない。


漫画の主人公達はこんなに大変な事を口にしているのを、今理解するなんて。


「光志、行こうぜ!」


しかし、それはトイレから出てきた光志くんの友達により塞がれ、私は何も言わずに逃げ出してしまった。


光志くんの呼び止める声は微かに聞こえたが、とにかく逃げ出したかった。





このずっと胸の中にいる好きは消えるのだろうか。


高校に入学し、卒業した今でも、恋愛的に好きだった人は光志くん以外出来ていない。


伝えきれなかった私の初恋だったけど、これはずっと胸の奥にある宝箱に閉まっておくつもりだ。


この苦しい想いを教えてくれてありがとう。


楽しかった日々をありがとう。


「ずっとずっと大好きでした。」



【END】