君じゃなきゃ。



やっぱり健人何かおかしい!


もう、健人が知っていようが知ってなかろうが本当のこと言って謝ろう!


そう決心したとき……


コツンッと誰かにつま先を踏まれた。


「わっ!すいません……」

「いえ……」


ん?


この謝ってくれた人の声って……。


ギュウギュウに押し込まれているため前を向くのも大変だが、声の主を確かめるためゆっくりと顔を上げた。