「大丈夫!送り狼になんてならないから!ちゃんと信頼してもらえる男っていうのわかってもらいたいもん!」
やけに張り切っている健人を見ていると可笑しくなって笑ってしまった。
一応、信頼してるんだけどな。
「一人でも大丈夫だけど……そんなに言うなら今日はお願いしようかな」
健人の押しに負けてあたしが了承すると健人は嬉しそうに大きく頷いた。
「うん!お願い承りました!やっぱり女の子一人の夜道は危ないからさ~」
「え~……そうだけどあたしのマンション歩いて駅から5分もかからないとこだよ?」
健人と会話をしながら定期を出そうとカバンを探る。
あれ……?

