「いいな~……。さくらの周りはイイ男ばっかり」 嘆くようにメグミが言う。 「なんで早く言ってくれなかったの!」 責め立てるように健人が言う。 「ご、ごめん……それに仕事だし……ホント何もないんだってば!」 あたしは本当に何もないっていうのについ言い訳するかのような口調になってしまう。 「ま、そうだよね。仕事だもんね。じゃ、お疲れさま~」 地雷だけ踏んでメグミは軽やかに去って行った。 目の前にはヤキモチ妬いてますモードの健人。 妬かれてもどうしようもないのに……。