君じゃなきゃ。

いや、でもまさか。

メグミには彼氏いるし。

でもさっきうらやましいとも言ってたし。

いやいや、でもでも……まさか。


いろんな考えを頭に巡らせていると５分もただずに駅の改札口へ到着していた。


「じゃ、あたし別の電車だから」

何事もなくメグミは自分のホームへ向かおうとする。

「はい！メグミさん今日はお疲れさま～！また明日！」

健人も元気に挨拶する。

「……あ、お疲れ～」

あたしは健人につられて挨拶をした。


その様子を変に思ったのかホームに向かいかけた足を止めてメグミはじっとあたしの顔を見てきた。