君じゃなきゃ。



「杉浦くん、女の子ってそういうものなのよ。若~い若い男と違って」

「メグミ今、若いっていうのやけに強調しなかった?」

「別に~」

はぐらかすかのようにお酒に口をつける。

メグミの彼氏はたしか34歳で居酒屋の店長。
しかもあたしと同類と思われる仕事大好き人間らしい。

25歳の健人と比べたら……たしかに若くはない……かな?


「メグミさん最近彼氏さんにかまってもらってないんですか?」

「杉浦くん直球で聞くわね。でも当たり~。だからさくらがちょっとうらやましいかな」


メグミは寂しげな顔でため息をつく。