君じゃなきゃ。



「ねぇ、さくら!その気持ちをぜひ俺に態度で示してみない?」

「……へ!?」


何も言う間もなく、健人の顔と体がどんどんあたしに近づいてくる。


「ち……ちょっと……健人!?」

「夜はちゃんと我慢したよ?だから……ね?」


ね?……じゃなくて!


あたしの動揺を無視して健人は温かい手であたしの頬を包む。


朝だっていうのに、熱っぽい夜の目になってる。


その瞳に吸い込まれるようにあたしは目を閉じた。