君じゃなきゃ。



「でも簡単なものしかできないけどね」


はにかむように笑って、出来上がったばかりのスクランブルエッグをテーブルへ運んでくれる。


「充分だよ!ありがとう!それに……よく寝させてもらったし……」


食事の準備を健人がしてくれていたおかげで、時間に少し余裕もある。


「良かったぁ。我慢したかいがあるね!」

「我慢?」

「さくら着替えさせる時、何度襲おうと思ったか……」

「もう!……でも、ホント嬉しかったよ。あたしのこと気遣ってくれて」

「へぇ。そんなに喜んでもらえるとは……」

「うん……ってあれ!?健人座らないの?」


健人はあたしの前には座らず、横に立った。