君じゃなきゃ。



店の前へ来てメグミは一つ深呼吸をした。


「いい?電車の中で想像してた、男前でしっかりした人っていう妄想は捨て去ってね?」

「う、うん!」

「お昼休みにも言ったけど……人からバカにされてるような人なんだから!」


仮にも……いや、正真正銘だけど、彼氏をそんな風に言うだなんて。


でもメグミが好きな人なんだから。


きっと素敵だと思うんだ。



「……よしっ!こんにちは~」


メグミは気合いを入れてドアをガラッと開けた。