君じゃなきゃ。



うまく伝えられずにいた分、

健人が伝えてくれた想いに答える分、

そしていっぱいヤキモキさせた分……


健人にたくさん「好き」を伝えなきゃ。



「健人……好き……」


遠くなる意識の中、


「俺も……大好き……」


健人が優しく呟いておでこに軽く口づけをしてくれたのがわかった。




本当に「好き」としか伝えられないまま、健人のベッドの上であたしは意識を失った。