君じゃなきゃ。



あたしが渋い顔でもしてたのかもしれない。


「ごめん……やっぱり怒ってる……よね?……ごめんね。二人で食事なんか行っちゃって……」


メグミは気まずそうに謝ってくれた。


「でもホント、何もないから!ていうか大変だったんだよ!?」

「大変?」

「杉浦くん、さくらから連絡ないのが余程ショックだったのか飲み過ぎちゃって」



確かに……電話の様子じゃ相当飲んでたみたいだけど……。



「飲み過ぎって注意したのに、さくらみたいなこと言わないで!って言い出してさ……」




……あたしと電話が繋がってるときだ。



一番聞きたかったことだ……。