君じゃなきゃ。



プレゼンは先輩のおかげでリラックスできたこともあって、いつも通り順調に終わった。


と言ってもほとんど先輩がしゃべって、あたしはそのお手伝いをしていたような状況だったけど。



「や~、成功したね!!」


会場から出た先輩は大きく伸びをした。


「本当に……良かったです!お疲れ様でした!」

「うん!相川さんもお疲れ様!はぁ~いい天気だしこのままどっか行きたいよね~」



伸びをした手だけ下ろして空を見上げたまま先輩は目を細めて言った。


空は快晴で、普段デスクワーク中心のあたし達には昼間の太陽がとても眩しく感じた。