君じゃなきゃ。



「まぁ、とにかく!明日は頑張ろうね」

「は……はい!」


気持ちを切り替えたように表情を明るく変えた先輩にあたしは頷いた。



「それと!夜はちゃんと空けておいてね?」



念を押してくる先輩の声が低く、甘く耳に響く。



明日……


あたしは先輩に答えを出す。


それと同時に……それは健人に対しての答えにもなる……。



「……はい」


頑張ろうと言われた時よりもあたしはしっかりと頷いた。