「ということで杉浦くんは早く仕事に戻ってね?」
そして健人には怖い笑顔を向けている。
健人はその笑顔にひるむことなく再度先輩を睨みつけ、怒りが交じったため息をつき時計に目をやった。
「……すっげぇ腹立つし戻りたくないですが……仕事があるんで戻ります」
「そうだね。結構時間もたったし戻ったほうがいいよ」
「……けど!さくらには指一本触れないでくださいね?」
「さぁ?」
健人が言ったそばから先輩はあたしの肩を抱いた。
……先輩、挑発してるし。
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