君じゃなきゃ。



全部見終えたあたしは資料をパタリと閉じて先輩にOKのサインを出した。


「先輩……バッチリです!ありがとうございます!」


そのあたしの様子を見て先輩がホ~ッと胸を撫で下ろすように息を吐いた。


「良かったぁ~!これで課長に自信を持って提出できるね!」

「そんな!あたしの判断関係なしに先輩は自信持っていいと思いますけど……?」

「持てない。相川さんに褒められると自信持てるけど」

「なんですかそれ~」


冗談っぽくあたしは返した……


なのに……


先輩は真面目な表情。



何度か見たことのある……熱い、視線。





「すごく信頼してるんだ、相川さんのこと。ずっと……一緒にいてほしいくらい……」