君じゃなきゃ。



今頃、先輩は一人で仕事を頑張ってるんだ……。


あたしだって仕事したかった……。


でも健人が話があるからって……言うから来たのに。

不安いっぱいで来たのに。


結果、抑え込まれてる。

何それ。



……ヒドイよ……。


健人……。




「……さくら?」


ふとあたしの顔を覗き込んだ健人が問いかける。


いつの間にかあたしの思いは言葉ではなく、涙となって流れていた。