君じゃなきゃ。



「ちょっ!健人!ふざけてんじゃないわよ……!」

なんなのよ!

お仕置きって!!


「さくら。うるさい」


そう言ってあたしの口を健人は唇で塞いだ。


「んっ……!ヤメ……!」



あたしは健人が話があるっていうからここに来たのに……!


なんでこんなことされなきゃいけないのよ!



しだいにフツフツと怒りが湧いてくる。


しかし健人はあたしを解放してくれる気配がない。


健人の自由な右手はしだいにあたしのシャツのボタンまで伸びていた。


「ヤダってば!健人!」


仕事だって大変なのに……!


こんなことされる為にここに来たんじゃない!