君じゃなきゃ。



先輩……朝からちょっと変……。


チラッとドアを開ける先輩の顔を見ると

「はい、どうぞ」

と、にっこり微笑んで先に中へ入るよう促された。


明らかにあたしの持っている資料の方が少ないのに……。

本当に優しい人なんだよね。

彼女なんてもっと優しく丁寧に扱われてるんだろうなぁ……。


「す……すみません」

あたしは肩を小さくしながら素早く中へ入った。

「うん、じゃぁ準備しようか」

「はい!」


ダメダメ!仕事に集中しないと!


頭の切り替えをしようと気合を入れて返事をしたが、先輩は仕事モードな顔じゃなかった。


やっぱりおかしい。

……先輩の様子がおかしいの、彼女の話が出たあたりからだっけ……?