「もっ、元々、全部1人で頑張るって両親にも言いきって上京してきたので、つい…、」

『もう結婚するんだし、同じ家に住むのなんか当たり前だろ?』


そーゆーとこも七瀬のいい所だけどさ、と

飛雅くんは呟いて

今日で最後の制服を着た私を引き寄せた。


『帰りにバイト先にも寄るんだろ?』

「あっ…、はい、お世話になったので挨拶に…。」

『んーじゃあお菓子かなんか持ってくか。』