キミのためならいくらでも!!【完】

『よかったな。こっち来る前も、上京してからも、毎日踏ん張ってきて。』


蒼のその言葉には

全部が初めてで、右も左も何もわからなかった時の私から

今までをずっと見てきてくれた、重みみたいな歴史みたいなものを感じて

私は鼻がツンと痛くなった。


「っ…、ありがと、ありがとうっ、」

『な、七瀬…?…おわっ、泣くなって、俺が泣かせたみたいになるだろっ、』


慌てる蒼に、ごめんね、と何とか涙を拭ってそう言ったけど

結局涙は止まらなくて、震え声になってしまった。