キミのためならいくらでも!!【完】

『えっ…、そ、それって、』

「…私が上京しようって決めたのは、TVで"染夜飛雅"を見つけちゃったからなんです。」


私が言うと

飛雅くんは、宇宙人でも見つけたのかってくらいに

目を見開いたまま、じっと私の顔を見つめた。


「それまで私、なんにもなかったんです。夢も目標も、将来どうなるかも、希望とか、何もなくて。」


あの日、TV画面の中で踊る染夜飛雅を見つけられなかったら

あの夜、違う番組を観てたとしたら

今の私はきっといない。