「だ、だめですよっ、明日もお仕事なんですから…、」

『今は仕事より七瀬のほーが大事って言ってんの。』


だめですよ、と私が口を尖らせると

仕事はちゃんとするから、と困ったように飛雅くんは笑って

また私の唇に触れた。


『…七瀬、眠い?』

「す、少しだけ…、」


私が言うと

飛雅くんは子供をあやすように

私の頭を撫でるから

私はいつの間にか意識を手放していた。