「ルルーティカって修道院に入ってる王女様だよな。お籠もりで誰も姿を見たことがないって噂だし、王位継承権があったって聖王にはならないだろ。こっちで決まりじゃね?」
騎士が握っていたのは新聞の号外だった。
王位継承についての速報が書かれているらしい。
気になって視線を向けたら、騎士たちに見られていたのでヒヤッとする。
(王女だって知られたらまずい)
ルルは、羽織っていたストールをかき合わせてそっぽを向く。
店のガラス越しに、騎士がニヤニヤしているのが見えた。
「ノワール。お前いつも『ルルーティカ様が~』とか何とかいってたわりに、騎士団を出て一番にするのが彼女作りかよ」
「寝間着みたいなダサい服を着てるのが好みとか、やっぱ変わってんな」
「顔がめちゃくちゃ可愛いんじゃね? ね、こっち見てよ」
「きゃっ」
騎士が握っていたのは新聞の号外だった。
王位継承についての速報が書かれているらしい。
気になって視線を向けたら、騎士たちに見られていたのでヒヤッとする。
(王女だって知られたらまずい)
ルルは、羽織っていたストールをかき合わせてそっぽを向く。
店のガラス越しに、騎士がニヤニヤしているのが見えた。
「ノワール。お前いつも『ルルーティカ様が~』とか何とかいってたわりに、騎士団を出て一番にするのが彼女作りかよ」
「寝間着みたいなダサい服を着てるのが好みとか、やっぱ変わってんな」
「顔がめちゃくちゃ可愛いんじゃね? ね、こっち見てよ」
「きゃっ」



