「わたしは無くなっていないわ。ノア、ちゃんと受け取ってくれた?」
「はい。たしかにいただきました」

 ノアは、ルルをぎゅうと抱き締めて、傷跡がのこる額に頬を寄せた。

「ルルーティカ様を」