「あ、菅原先輩。今日もそんなには居れないんですけど…」
「いいよいいよ~可愛い君らが来てくれるだけで嬉しいよ~」
こういうのも相変わらずだけど、最近来れてなかったからなんだか懐かしいな。話しながらちらっと橘先輩の様子をみる。
キャプテンの人と話している横顔、女子生徒達の黄色い声に対する面倒くさそうな表情、学校で見る観賞用の橘先輩の姿も久しぶりにみた。
ここ最近ずっと一緒にいて、それだけじゃない顔を見れたのは今の私の特権。随分以前と見えるものが変わってきた。
「じゃあ……私用事あるのでそろそろ帰りますね」
「そっかそっか、橘にも言っ…気づいたっぽいね」
ずっと見ていたからか、ふと目があう。
橘先輩にそっと手だけ振ると、軽く片手を挙げてからキャプテンとの会話に戻った。
「なんやかんや緋那ちゃんには優しいんだよなあ、アイツ」
菅原先輩から見てそう感じるのなら、私が感じる変化も気の所為じゃないのかもしれない。
もし本当にそうなのだとしたら絶対に守り続けられるようにしたい。
