駅で少しだけ、話をしてお互い別れた。
そんなに深い話でもなく…何気ない話。
ただ、1人になると急に寂しくて仕方なくなるこの感じやめてほしい。
早く明日にならないかな。
と、
毎日同じことを思っている気がする。
休日に会って、思う存分くっついていたい。
湊と同じ気持ちだったらいいな。
さっそく、次の日に聞いたら「会おう」と言ってくれたから一緒にいられるみたい。
『湊のシャーペンと消しゴム買いに行こう』
と、
笑って言うと鼻で笑っていた湊。
あと少しで笑いそうな感じしたけど…やっぱ、そんな簡単にはいかないよね。
「紗良の使うから大丈夫」
『何でよ』
「人生で一番いいシャーペンだと思う」
『何それ』
奏と出会った時はこうやって、普通に話す事さえ難しくて…
むしろ、
奏に対してムカつきすぎていた事もあった。
そんな、私たちが今ではこういう関係になって一緒にいるなんて面白い。
人生は、何があるかわからないね…
この先も何があるかはわからないけど、奏と一緒にいられたらいいな、と思う。

