『荒川さんに感謝だね。湊に会えて良かったよ』
と言って、
抱きしめると抱きしめ返してくれた。
お父さんが引き取った事に関しては、喜べないけど…ここの学校に来てくれてありがとう。
と、
湊に感謝したい。
『話してくれてありがとう』
「いいよ」
『辛かったら言ってね』
「辛い」
『は?』
「は?」
『辛いの?』
「紗良とちゅしたくて辛い」
『馬鹿!』
「それはお互い様だろ」
と、
奏は首元を押さえてキスをしてきた。
濃厚すぎて、とろけてしまいそうだった。
キスの仕方が何とも言えない感情になった。
ただ、一つだけ言えるのは好きという事。
キスをするたびに、好き度が増してる気がするのは私だけかな。
一種の恋という病気かな。
この先、大丈夫だろうか…
自分で自分が不安だった。

