正直、悩んだ。



きっと、私なら聞いて欲しくない。

けど、大切な人なら話したいと思う…




湊が今、父親の事をどう思っているかわからないからこそ聞いて乗り越えたいと思った。




「言いたくない」

と、

言われればそれまで。



でも、後で後悔する事を私は避けたくて…悩みに悩んで聞く選択をした。





昼休みにいつも通り2人で屋上に来て話していた。





『奏と真剣な話していい?』

「いつも真剣だけどな」



真面目な顔をして言う奏にさっそく負けそうになったけど…負けるもんか!


と、

思っているのは気持ちだけ。



話す前から、泣きそうになってしまった。