『少なくても、私は味方だよ』
と、
転校生の腕から離れ、目を見ると光ってるものがあった。
苦しかったね。辛かったはず…
誰かに手を差し伸べていたはずなのに…気づかなくてごめんね。
「やべぇ、お前の前で泣くなんて最悪」
『何で』
「嫌なら離れろ」
と、
言うと急に顔を近づけてキスをしてきた。
人生で、初のキスがこの人になるとは思っても見なかったけど…嫌じゃなかった。
『寒いから教室に戻りたい』
「電話から待ってたの?」
『待ってるって言ったじゃん』
「馬鹿なの?」
『馬鹿だよ』
あなたの味方だと伝わるんだったら馬鹿と思われてもいいと思っている。

