『友達、いらないの?』
「いらない」
『何で?寂しくないの?』
「寂しくない。」
『笑ったことあるの?』
「さぁ」
と、首を傾げた。
この人を心の底から笑わせてあげたい。
何と、
戦っているのかはわからないけど…
安らげる場所を作ってあげたいと思った。
転校生に対して思っていたイラつきは、いつの間にか違う感情を抱いていた。
友達の言う通りかもしれない。
自分に素直になれなかっただけかもしれない。
ただ、付き合いとは思っていない。
ただ、横で見守っているだけでいい。
だけでいい。
では、なく見守って…手を貸してあげたい。
そんな事言ったら、転校生は「何で、お前が?」何て言うのは目に見えてるから言わないし、言える気がしない。
だから、
近くにいさせてください。

