不良男子と私の話。





「パパ、バイバイ〜」


と、

エレベーター前までパパを送りに行った。




「朝陽帰る?」

「嫌だぁ〜バイバイ!」





いつもエレベーター前で朝陽とパパはこの会話をして、朝陽は半泣き状態。



ついつい、

クスッと笑ってしまうけど…朝陽は必死。






朝陽曰く、パパは鬼屋敷に帰るらしい…



悪い事をするとたまに鬼を連れて来る私。

朝陽の中で、今一番怖いのは鬼みたい…






そんな鬼屋敷に帰るパパが大好きって何やねんって感じだけど…たまにしか会えないから朝陽も寂しいのかな。





「パパ、気おちゅけてね」

『バイバイ〜』




エレベーターのドアが閉まると「パパ行っちゃったね」と残念そうな朝陽。




そんな朝陽を見ると、

早く一緒に暮らしてあげたいなと思う。



それに、私も一緒に住みたいし…

けど、その願いも後3ヶ月で叶うと思うと苦しい事も頑張れそうな気がする。