屋上で、いつも通り友達とご飯を食べている時に「紗良、紗良」と言って目の前で手を振ってきた友達。
『何?』
「ぼっーとしすぎ」
『あ、ごめん』
と、
素直に謝った。
確かに、心ここにないという感じ…
友達に言われた今も、気持ちは違うところへある自覚はある。
無意識に、考えていたあいつのこと。
どうせ、
あいつは私の事考えているはずないのに…
私ばかり、考えて…ムカつくだけ。
そんな時に、突然友達が「白石くんの事、好きなの?」と、問いかけてきた。
『そんなはずないじゃん、あんなやつ』
と、
答えたけど…動揺しているのが丸見えだった。