不良男子と私の話。





『朝陽、今日パパ来るって』


と、

朝陽に報告した日はテンションが高い。




少しの物音で、玄関に見に行って「まだ来てない」と残念そうな朝陽。

つい、ママじゃダメなの?と、思うけど…たまにしか会えないパパは貴重らしい。






一度、

パパみたいな生活して見ようかな…




「おはよう」

「パパ、おかえり」

「ただいま〜」

『おかえり』


と、

適当に言うと朝陽と湊が私の背中に乗って電車ごっこしてきた。




適当なのがバレた…

朝陽は大笑いでママの背中に乗っていた。





『ねぇ、重い。背中折れる』

「パパ、公園行きたい」

「いいよ」

「ママ行く?」

『行かない、寝てる』

「まじ?」

「まじ?」


と、

その後もブーイングを受けて、結局行くことになった。





公園はあんまり好きじゃない。

私が朝陽を連れて行く時はだいたい人がいない公園に行くけど、最近は物足りないみたい。





特に、

嫌な思い出があるわけじゃないけど…



単に人混みが苦手なんだと思う。





今日はパパがいるから、大きな公園に行けて満足そうな朝陽。



それに、

一緒に遊んでくれるパパがいて嬉しそうだった。