不良男子と私の話。





私も寝てしまっていたらしい。

朝陽が私の体でつかまり立ちの練習をしながら泣いてくれて目が覚めた。



機嫌良く起きてくれる日はないんだろうか。

ママも泣き声で起きるのは気分悪い…




湊に抱きしめられていい気分だったけど…仕方なく離れて、いつも通り授乳をしていた。



ら…

「紗良?」と急に私を探し始める湊。




『ここにいるよ』




子どもが2人いるみたい…




「うん」

『湊、朝陽がおっぱい飲み終わったらお散歩しに行こう』

「暑くね?」

『確かに』

「却下」

『朝陽、残念だね』





1秒くらいの会話で、却下されてしまった。



確かに、外は暑い…

そこまで考えていなかった。




授乳が終わった後は、朝陽の体を動かす作戦でボールを投げて遊んでいた。


素直に、

ずり這いで追いかける朝陽が可愛かった。




パパの思う通りに動く朝陽が面白かった。