不良男子と私の話。





部屋に戻った時に「紗良の家族って理想だよな」と呟いた湊。




何だか、その背中が寂しく感じて…


それに湊が今、

どんな気持ちでいるのか…わからなかった。




一瞬、遠くに感じた瞬間だった。





『私もそう思う。けど、湊と朝陽でもっと理想な家族になれたらいいな』



と、

言うと「そうだな」と言って抱き締められた。




私が想像している以上に辛いよね。

少しでも、湊の支えになっているかな。







『湊なら出来る気がする』

「好きだよ、紗良」

『私も大好きだよ』





湊の口から好きと聞けて、涙が出るほど嬉しかった。



本当に、大好き。

私は一生、湊についていくつもり。